他にも株価下落の大きな要因として原油価格の下落が挙げられます。過去を振り返ると2016年の年初に原油価格が1バレル=26ドル台まで下落し、それに伴い日経平均株価も下落しました。
原油価格が高値圏にある時はオイルマネーが潤っていて、それが投資に回されるわけですが、原油価格の下落とともにオイルマネーが現金化され、株価も下落するというメカニズムです。
今回も原油価格の大幅下落に伴いオイルマネーが株式市場から引き上げられ、現金化されたのではないか、と想定されます。
このように、いくつもの要因が重なり株価下落が引き起こされたものと考えられます。ただ私自身は、これで悪材料やネガティブ要因の出尽くし感が強いと見ています。
オシレーター系指標では売られ過ぎ感も強く
日経平均株価のテクニカル分析では、オシレーター系指標では売られ過ぎ感が強く“陰の極”となっており、12月26日の大幅反発でとりあえずの底打ち感が見られます。
値幅を見るフィボナッチリトレースメントでは、トランプ相場の起点となった16,097円から、高値24,576円までの上げ幅に対する3分の2押しの計算値が18,924円でしたが、実際は19,029円の安値で下ヒゲをつけて反発しました。横軸日柄でみる基本数値もあるのですが、日柄でも重要売買ポイントになりました。