この8月、晴れてAKB48を卒業した松井咲子。将来のために投資を学ぶシリーズの第3回目のテーマはFXのスワップポイント。高金利の通貨を買って持ち続けていれば、売買を繰り返さなくても、他の金融商品と比べて魅力的な収益が狙えるとか。
外貨預金などとも似て非なるFXならではの投資方法だ。セントラル短資FX代表取締役社長の松田邦夫さんが、わかりやすく解説する。
AKB卒業後も大学生をしながら音楽・芸能活動を継続
松田邦夫(以下、松田):このたびは、ご卒業おめでとうございます。
松井咲子(以下、咲子):ありがとうございます(笑)
松田:AKB48には、何年間在籍しておられたのですか?
咲子:ほぼ7年間です。
松田:小学校の6年より長い期間在籍した場からの卒業になるわけですね。感慨もひとしおだったのではないですか?
咲子:はい。ただ、AKB劇場で卒業公演をやってもらって分かったのですが、卒業する方はあまり悲しくならないんですね。見送る方が悲しい気持ちになっちゃう。私も見送るときには何度も泣いてしまいましたが、自分のときは泣くこともなく、笑顔で終われました(笑)。
松田:確かに、私も30年以上に及ぶ日銀勤めを卒業して当社に入ったときは新しい分野へのチャレンジということで、感慨より期待が大きかったですね。泣いて送ってくれた人はいませんでしたけど(笑)。おっと、松井さんの卒業と一緒にしてはいけないですね。ところで、いつごろから卒業を考えておられたのでしょうか?
咲子:いつかは卒業するということは、少し前から頭の中にはありました。きちんと考えたのは、今年の3月にチームのメンバーをシャッフルすることになって、別のチームになる可能性があったときです。別のチームに入ったら、そこで活動しているうちに、きっといろいろと愛着が沸いてしまって、卒業するタイミングがかなり先になるな、と思ったんです。また、4月から新しい大学に編入することになっていましたので、学校もかなり忙しくなる。学業もAKBも中途半端にはしたくなかったので、それなら、卒業を決めた方がスッキリすると考えました。
松田:それはとても立派な決断ですね。今後はどんなことをやっていくお考えですか。
咲子:音楽活動も芸能活動も続けていきます。ラジオのお仕事は好きなので、できれば増やしていきたいですね。あと、ファンの方々と会う機会が減ってしまうので、イベント的なことは、積極的にやっていきたいと思っています。ただ、AKBのような、歌って踊るということは、もうないかなと(笑)。
松田:新しい大学での生活はいかがですか。
咲子:AKBに入ってから、一週間まるまる学校に行くということがなかったんですが、今はほぼ授業を受けることができるという、そんな当たり前のことがすごく新鮮で(笑)。
松田:高校生のときから芸能界での経験を積まれたうえでもう一度学校で学び直すというのは、とても意味があると思います。私も、就職してから外国に留学しましたが、学ぶべきことははっきりしているし、会社にお金を出してもらっているという気持ちも強かったですから、日本の大学での4年間よりはるかに密度が濃い時間を過ごせました。
咲子:目的意識があるかないかで、変わるということですね。
松田:きっと松井さんも後になってそう感じられると思いますよ。最近FXの世界で話題になっているギリシャやトルコからの留学生たちとも親しくなれたのが、今も財産になっています。もっとも、ドイツの学食ではビールも売っていて、昼ごはんのときに飲んでもOKだったことがいい思い出につながっているのかもしれませんが(笑)
咲子:それはスゴイ!(笑)。
知られざる親日国トルコはFXでも人気上昇中
松田:そこで今回のテーマですが、さきほど触れたトルコの通貨、トルコリラなんです。
咲子:トルコというと、バイエルを習った人が取り組む有名な「トルコ行進曲」とか、ちょっと意地悪なトルコアイスのイメージくらいしかないのですが……。
松田:最近は、松井さんの世代の大学生の卒業旅行先としても人気が高いそうですよ。
咲子:そういえば、先日AKB卒業を発表したあと、友だちと占い師の人が集まっている「占いの館」に行ったんです。卒業後の将来を占ってもらうために。そこで、「トルココーヒー占い」というのがありました。よく分からなくて、結局占ってはもらわなかったのですが。
松田:それは残念。トルコではポピュラーな占いで、歴史もあるんですよ。
咲子:そうだったんですか!? 知らなかったな。
松田:実は、トルコは「エルトゥールル号事件」などを通じて日本と歴史上深いつながりのある国で、大変な親日国でもあるんです。今、日本でトルコリラの取引が人気なのも、そうしたことが関係していると思います。
咲子:でも、FXとトルコって、ちょっと結びつかないのですが。
松田:FX投資には、比較的短い時間の間に売買を繰り返す取引や、前回ご紹介した自動売買のほかに、「スワップポイント」をじっくりと積み上げていくという、中長期的な視点に立った投資方法があります。
明治中期の1890年、日本を親善訪問したトルコの軍艦エルトゥールル号は、母国への帰途、台風により和歌山県沖で難破する悲劇に見舞われた。それを知った和歌山県串本村の人々は命がけの救助活動を行ない、69名の命を救う。その後日本政府は、礼を尽くして生存者をトルコに送り届けた。
この史実はトルコの小学校の教科書にも取り上げられており、国民は誰でも知っているという。今年はこの事件から125周年にあたり、日本国内でもさまざまな記念行事が行なわれた。