結婚相手紹介サービス会社・オーネットが昨年発表した調査によれば、20~39歳で恋人のいる女性のうち、約半数の46.7%が「年上」と付き合っているということが判明。また、恋人が「年上」であると回答した女性に、恋人に対して日頃感じていることを聞いたところ、全体で55.2%が「年上だと一緒にいて落ち着く」と回答。年上の男性に包容力を求めている女性が多いことがうかがえる。
一方で、年齢を重ねるともに「年上男性」を敬遠するようになった女性もいるようだ。都内有数の難関私立大学を卒業し、精密機器メーカーに勤める30代女性サツキさん(仮名)は、「管理職になるまでは、私も“年上派”でした……」とため息交じりに述懐する。
「付き合うなら、絶対年上男性でした。男性にはいろいろ“引っ張って”ほしいと思っていたので、年下は頼りないし、私よりお金持ってないし……、ということで、年下の何が良いのかさっぱりわかりませんでした。仕事をするうえでも、いろいろ教えてくれる年上の男性はとても楽でした」(以下、サツキさん)
転機となったのは3年前、営業部からマーケティング部に異動してしばらくたった30代前半。いわゆる中間管理職に抜擢されたときのこと。年下男性とのコミュケーションは苦手意識があっただけに、はじめは辛かったという。
「最初は、年下男性とどう接すればいいかわからなかったんです。でも、部下の不出来は私の責任になるし、しっかり指導して成果を挙げるようになれば、私も評価される。だから、ほめるときはほめるし、きついことも言いました。若手には“あのババアうるせえ”と陰で言われていたはずです(苦笑)」