近年、ビジネスマンにとって必須のスキルとして「英語」が挙げられるようになって久しいが、正直「どこで使うんだよ」「難しいよ」と感じている方も少なくないだろう。ただ、これからの世界で生きていくうえで英語ぐらいは話せるようになっておいたほうがよいのではないか、というのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。自身もアメリカ在住経験のある中川氏が、日本人が陥りがちな英語発音の罠について解説する。
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先進国の中で、日本は英語が通用しない国のトップクラスではないでしょうか。現在の大人は中学と高校で6年、大学に行った場合は教養課程で2年は学んでいるはずなのですが、とにかく英語がヘタクソ。
何しろ日本人の英語は通じないんですよ。たどたどしい日本語を話す外国人の日本語はなんとなく分かる。しかし、英語というものは単語全体を通した発音や、個々のアルファベットの発音が変わってしまうとまったく理解不能になる。
特に日本人が困るのが「L」と「R」の発音の違いが分からない点です。日本語だと「らりるれろ」ですが、これが英語だと異なります。lice(シラミ)とrice(米)の違いや、lead(率いる・指導する)とread(読む)で、大概は「R」の発音にしてしまう。「L」発音は日本語にはないもののため、本当に我々にとっては面倒臭いもの。「R」については日本語風に「らりるれろ」でなんとかなりますが、「L」については、「L」の音をあまり出さない形でその後のスペルを読む形が良いです。
たとえば「long」の場合は、「ロング」と発音したくなるかと思いますが、ごく弱めの「ロ」+「ォォング」みたいになります。「lead」にしても、若干「リ」的なことは言いつつも、その後は「ィィド」みたいな発音になる。