投資

知れば知るほど奥深いイオングループの株主優待 最もお得なのは?

イオングループの株主優待は2月に一斉に権利確定日を迎える

 株主優待を愛する投資家にとって、2月は「イオンの月」だ。イオングループは、持ち株会社であるイオンを筆頭に、全国のイオン地域会社、マックスバリュなど21社が日本の株式市場に上場しており、その大半が株主優待を実施している。これらの優待が、2月に一斉に権利確定日を迎えるのだ。

 優待内容の多くはイオングループ各社で使える割引券やギフト券、あるいはキャッシュバックなので、普段の買い物でイオングループを利用する個人投資家にとってはお得な優待だ。地域会社であってもこれらの優待は全国のイオングループで使えるので、地元にこだわらず優待のお得度で選ぶ方が有利となる。

 1000円の買い物ごとに使える100円の割引券の優待を採用しているのが、イオン北海道(7512)と、スーパーのマックスバリュ東北(2655)、マックスバリュ中部(8171)、マックスバリュ東海(8198)、マックスバリュ西日本(8287)、イオン九州(2653)の各社だ(以下、文中の株価や投資額は2月上旬現在)。

 優待額の利回りだけで計算すると15万円程度の投資で50枚もらえるマックスバリュ東北が最も有利なのだが、同社は無配のため配当を考慮すると必ずしも有利とはいえない。イオン北海道(7512)は最低投資額が8万円程度で、割引券は25枚、配当は1年で1200円予想と、優待と配当を足した利回りが4.6%とお得感がある。

 ただし、この割引券は1000円の買い物ごとに1枚を、その都度レジで出す必要がある。財布に入れておくとかさばるので面倒と感じる人もいるかもしれない。そんな人は、イオンモール(8905)に注目だ。19万円程度の投資で3000円相当のイオンギフトカードが贈られる。イオンギフトカードはプリペイドカードで、条件付きの割引ではなく全額支払いが可能だ。1枚で残高がなくなるまで使えるので、使い勝手が良い。イオンディライト(9787)も、40万円ほどの投資で2000円分のイオンギフトカードがもらえる。いずれも利回りとしては100円割引券に劣るが、使い勝手を重視するならこちらが便利だ。

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