投資

知れば知るほど奥深いイオングループの株主優待 最もお得なのは?

 イオングループの利用が多い人は、持ち株会社であるイオンがお得だ。株主に送られる割引カードを支払い時に提示すると、半期に一度まとめて割引額がキャッシュバックされる。割引率は最低単元の100株(投資額は23万円程度)で3%、保有株数が増えるほどアップし、最高は3000株以上の7%だ。半年で100万円までの買い物が対象となるので、100株保有株主なら半年で最高3万円のキャッシュバックが受けられる。また、系列の映画館であるイオンシネマでも、カードを提示すると通常1800円の鑑賞料金が1000円になるうえ、ドリンクかポップコーンの引換券までもらえるので、映画をよく見る人にはうれしいだろう。

 ちなみに、各社の優待は全国のイオングループで使える割引やキャッシュバックという点で共通しているが、自社商品や地域の特産品も選択可能にするなど、割引以外の選択肢で独自性を打ち出しているところが多い。マックスバリュ東北は、りんごや米、餅などが、マックスバリュ西日本は播磨灘のいかなごや揖保乃糸(そうめん)、広島のかき醤油などが選べるほか、イオンディライトはハウスクリーニングの割引券やトップバリュ商品も選択できる。

 また、イオン本体のほか、イオン北海道とイオン九州では、イオンの一部店舗にある「イオンラウンジ」を株主に開放している。買い物の途中に立ち寄れば、休憩しながら無料のドリンクやお菓子を楽しめる。

 また、「アスビー」などの靴専門店を展開するジーフット(2686)、コンビニのミニストップ(9946)などは、自社店舗のみで使える独自の株主優待を実施している。

 知れば知るほど奥深いイオングループの株主優待。2月の投資候補に加えてみると楽しめるかもしれない。2019年2月の株主優待の権利を得るには2月25日(月)に株を保有している必要がある。

文■森田悦子(ファイナンシャルプランナー/ライター)

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