今、家族が突然亡くなったら、あなたは何の準備もしなかった自分を悔やむだろう。死後の手続きは少なくとも30以上あり、何も知らないと延々と続く「手続き地獄」にはまるからだ。逆に「何を」「どこに」「いつまでに」を押さえれば、対策も打てるはずだ。
葬儀が終わるまでの、およそ死後1週間の手続きは、基本的には葬儀社に“丸投げ”だ。死亡届も、死亡診断書も、火葬許可申請書も、葬儀社が役所への提出を代行するパターンがほとんど。問題なのは、葬儀が終わった後だ。神奈川県在住の48才主婦・遠藤さんが話す。
「2年前、父が急病で亡くなりました。悲嘆に暮れながら、葬儀のドタバタをやっている時に、葬儀社から『死亡診断書』のコピーを1通、受け取りました」
死亡診断書の原本は7日以内に役所に提出するルールなので、葬儀社がコピーを取って、提出してくれたのだろう。ちなみに、死亡診断書は、死亡届と一緒に原本を役所へ提出するため、後の手続きはコピー(写し)で代用できる。