しかしこれらのエピソードはすべて、試験を受けただけまだマシだ。都内の中堅進学校では、20年以上も前に起きた事件が、今も伝説として語り継がれているという。同校の卒業生Mさん(40代)が語る。
「歯学部を志望していたFという同級生は、入試会場が自宅から遠く、一度も行ったことがない方面だったので、下見に行きました。そして下見に行った翌日、改めて入試会場に行き、入り口で受験票を見せると、係員から『昨日終わりましたけど……』と言われたそうです。試験日を間違えて、本番当日に下見をしたのです」
その高校では、20年以上経った今も、受験シーズンが近づくと教師が生徒にこのエピソードを話すのが恒例行事になっているのだとか。受験生のみなさんにおかれましては、ぜひともこのようなことがないようにお祈り申し上げます。