国際美容外科学会が発表した実態調査によれば、日本は世界第3位の美容整形大国。2017年での施術数は約168万回と、日本人女性の約40人に1人が何かしらの美容整形を行っている計算になる。
都内に住む20代の会社員・Eさんは、美容整形にこれまで約150万円以上費やしているという。Eさんはどんな“整形人生”を送ってきているのか。
幼少期より自身の外見がコンプレックスで、周囲からの視線が怖く、外出にも支障をきたすことがあったというEさん。素顔を隠したいがあまり、中学生の頃から厚化粧にカラーコンタクトという姿で通学し、“不良”の扱いを受けたこともあるという。
そのなかでも特にコンプレックスであった目を、アイプチ(※糊状の液体を付着させることで、一重まぶたを二重まぶたに形成する化粧品)で少しずつ克服したEさん。アルバイトでお金を貯め、はじめての整形手術を受けたのは、大学4年生の時のことだった。まぶたを糸で留める「埋没法」と、目頭の皮膚を切開して目を大きくする「目頭切開」と呼ばれる手術で、憧れであった大きな二重まぶたを手に入れた。Eさんが語る。
「最初の手術には、総額50万円かかりました。欲張りなもので、一番のコンプレックスを克服すると、それ以外のパーツも気になってきちゃうんです。ボーナスでまとまったお金が入ってくると、頬の脂肪吸引などの大規模な手術。その間に、ボトックスや鼻を高くするヒアルロン酸注射など、メスを入れない「プチ整形」を行っています」(Eさん・以下同)