住まい・不動産

全国的にはマイナー駅がなぜ人気? 都内屈指の文教地区「茗荷谷」の魅力

お茶の水女子大学があるのは「お茶の水」でなく「茗荷谷」

お茶の水女子大学があるのは「お茶の水」でなく「茗荷谷」

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「茗荷谷」(東京都文京区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 都内には、四谷、市ヶ谷、飯田橋、麹町、神保町、広尾など、学校が固まって存在する「文教地区」がいくつもありますが、今回取り上げる茗荷谷(みょうがだに)もその1つ。全国的にはマイナーで、同地区にある学校の在校生や卒業生でもない限り、ほとんど訪れる機会がないであろうこの駅が、なぜSUUMOの「住みたい街ランキング2018」でBEST100にランクイン(86位)しているのでしょうか?

 鉄道は東京メトロ・丸ノ内線のみで、茗荷谷駅は地下鉄なのに地上にあります。1線のみとは心許ないように思われますが、大手町や東京駅までは10分程度、池袋まで2駅(5分)。有楽町線の護国寺駅も徒歩圏内ですし、コミュニティバスが運行していて区内を細かく網羅していますし、上野方面には都バスという手もあるので、交通面で不便さを感じることはあまりないでしょう。

 道路状況も悪くありません。駅前を通る春日通り(国道254号線)や、少し北側を通る不忍通りは共に都内の重要路線ですが、それほど渋滞が酷い通りではありませんし、首都高速の護国寺出入口もすぐそばです。ただ、上述の通り公共交通の便が良いので、あまり車は必要なさそうです。

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