今年も確定申告の準備に追われる時期がやってきた。にらめっこするのは多くの領収書。その中には、もらう際に一苦労した記憶がよみがえるものある。特に領収書の宛名には“珍エピソード”がつきものだ。
都内在住の30代フリーランスの男性・Aさんは職業柄、日常的に飲食店をはじめ書店や宿泊施設など領収書を請求する機会が多いだけに、困惑した経験も豊富だ。
「本当にいろいろありますよ。“あるある”だと思うんですが、但し書きの『飲食代』がひらがなやカタカナだったり、宛名で漢字の説明をしたのに、そもそもの漢字を間違われたり。僕の場合は『永遠の永』と説明したのに、“氷”と書かれることが多くて面倒くさいです。
それが嫌で『空欄で』とお願いするときもあるのですが、若い学生っぽい店員さんに『クウ・ラン様』と書かれたのは笑いましたね。再発行してもらいましたが、記念にもらっとけばよかった(笑)」
レジで働くスタッフには、外国人も多い。それだけに外国人店員にまつわるエピソードもある。
「領収書の宛名は、自分(客)が書いたらダメじゃないですか。飲食店で外国人店員さんのなかにはこちらが宛名を言っても書けないのか、キョトンとしてしまい、『自分で書いてみてください』と言われたことがあります。すぐに店長がやってきて事なきを得ましたが」(Aさん)