今年に入ってから騰勢を続けるNYダウと対照的に、大きな動きがない日経平均株価。現在は21,000円前後での推移が続いている。はたして今後、上昇のタイミングは来るのか。3月の決算月を前に、今後の日経平均株価に影響を与える要素について、カリスマ主婦トレーダーの池辺雪子さんが解説する。
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日経平均株価はレジスタンスラインをなかなか超えられず、21,000円台に少し乗せては小幅反落するレンジ相場が続いています。現在の値動きは、あまり活発であるとは言いづらい状況です。
2018年の日経平均株価は、主に20,000~24,000円のレンジで推移していました。ただ、昨年末に20,000円を割れ、年明けには再び上昇、現在は21,000円台の一歩手前で足踏みを繰り返している状態です。
一方で、NYダウは、今年に入ってから騰勢が止まりません。NYダウは日経平均株価同様、昨年12月に大幅に下落しましたが2019年1月は上昇。日経平均株価が昨年のサポートライン付近までようやく戻した状態なのに対し、NYダウはすでに昨年のボックス圏の中心付近まで戻しています。
本来ならば、NYダウが好調な時には、日本株も買われて、一緒に上がっていくものです。しかし、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)が「アメリカの政策金利は利上げしない方向である」と発表したことで、円高ドル安が進み、日本株にとっては買いと売り両方の材料が出たことで、大きな動きにはなりませんでした。
日経平均株価は、これから日本企業の決算月に当たる3月までは大きな動きがないことが予想されます。これは、ドル円相場と同様です。
ただ、日経平均株価の値動きは、良くも悪くもアメリカ市場に起因するところが大きい。そのため、アメリカ経済が大きく動き出せば、今後、値動きの大きい相場になる可能性も秘めています。
それでは、日本企業の決算月にあたる3月以降の日経平均株価はどうなるのか? 今後の値動きを左右しそうな3つの大きな材料をご紹介いたします。