【3】2020年3月期の業績
日本企業の2019年3月度の業績は、下方修正が優勢となっている状況です。ただ、これからの注目は、「来年2020年3月度の業績はどうなるのか?」という点でしょう。
「企業業績の悪化が今年だけなのか?」「それとも、長期化するのか?」──これは中国とアメリカの景気にも左右されます。米中貿易戦争の行方が大きく影響するということもあり、今月末から3月上旬の両国の動きからは目が離せません。
以上が今後日本株に影響を与えそうな3つの材料となります。
ただ、今繰り広げられているレンジ相場というのは、長く続けば続くほど、それだけエネルギーを貯めているということになります。
テクニカル分析的にも、元号が変わった後の6~7月くらいには、ご祝儀相場も相俟って、日経平均株価は24,000円台までいってもおかしくないと思っています。
そうしたことから、今のレンジ相場は日本企業の決算月に当たる3月まで続き、そこからこれまで貯めていたエネルギーを放出するかのように上昇していくというのが私の見立てです。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析をする「池辺雪子公式メルマガ」も展開中(http://yukikov.jp/)。