注目したいのは「妻の年金」だ。年金制度には「繰り下げ受給」や「任意加入」など様々な増額の仕組みがあり、中には保険料が“タダ”になる「第3号被保険者」や「加給年金」、「振替加算」など妻が使える“得する制度”は少なくない。夫婦の年金収入を考える時、生活の柱となる夫の年金は動かしにくい。そこで、妻の制度を有利に活用することが合計額を増やす秘訣になる。
例えば、国民年金の任意加入だ。国民年金は40年加入で満額(6万4941円)を受給できるが、専業主婦は結婚前に保険料を納めていなかった人も多いため、満額もらえないケースが多い。そこで国民年金に「任意加入」すれば年金額を増やすことができる。こうした制度を有効に活用したい。
※週刊ポスト2019年3月1日号