老後資産を守るには、給付金などを受け取って“入り”を増やすか、無駄な“出”を抑えるしかない。近著『年金だけでも暮らせます』(PHP新書)も話題の経済ジャーナリストの荻原博子氏が、人生100年時代の「生活のダウンサイジング」を指南する。
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「老後」と言われると漠然とした不安を抱きがちですが、正確な情報を得て制度を使いこなすと同時に、生活の無駄を省けば、年金だけで生きていくことは可能です。そのためには、まずは生活にかかる費用の全般を見直すこと。特に重要なのが、普段“出費”を意識せずに使っているモノ、コトのお金を削ることです。
電力自由化で、電力会社とガス会社が顧客争奪戦をしていますが、電気代とガス代は1つの会社にまとめたほうが確実に安い。同様に、携帯電話・スマホと自宅のインターネット回線をセット契約にするといったことも節約につながります。大手キャリアから格安スマホに乗り換えれば、平均で月4919円の圧縮です。
リタイアして生活スタイルが変わり、車を運転する機会が減ったという人は、自家用車を処分し、カーシェアリングなどの“新しいサービス”を利用する頭の柔軟性も、虎の子のお金を守るためには肝要です。