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ザウス、向ヶ丘遊園、新宿コマ劇場… 平成中期に東京から消えたモノ

話題を集めたが、寿命は短かった「ザウス」

話題を集めたが、寿命は短かった「ザウス」

 平成の30年間で、首都・東京には次々と新名所が完成しましたが、新たに生まれるものあれば、消え去るものもあるのが世の定め。ライターの金子則男氏が、平成中期(2002~2009年)に東京近郊から消え去ったものを紹介します。

【ららぽーとスキードームSSAWS(ザウス):2002年】
 平成に入って登場し、そしてあっけなく消え去った印象なのが、千葉県船橋市にあった屋内スキー場の「ザウス」。およそ400億円をかけて1993年にオープンしましたが、2002年には閉鎖されました。「1年を通じてスキーができる」というインパクトは絶大でしたが、「冬に客が来ない」という悩みもあったとか。その跡地では現在、大型家具店「イケア」が営業しています。

【向ヶ丘遊園:2002年】
 小田急線の駅名にもなっている向ヶ丘遊園は1927年に開園した歴史ある遊園地。向ヶ丘遊園駅からモノレールも走っていましたが、そちらがまず廃止になり(2000年)、2002年には遊園地も閉園してしまいました。跡地には、近所に住んでいた藤子・F・不二雄氏の資料を展示する『藤子・F・不二雄ミュージアム』がオープン。さらに昨年11月には、自然体験エリアや商業施設エリア、温浴施設などが併設された再開発計画も発表されています。

【同潤会青山アパート:2003年】
 今では表参道ヒルズが建つ場所に、十数年前までは古びたアパートがありました。「同潤会」は、関東大震災の復興のために設立された財団法人で、表参道のほか、代官山、墨田区や江東区などにアパートを建設。明治神宮へと繋がる参道沿いに歴史あるアパートが建つ風景は街の名物でしたが、最新流行スポットへと生まれ変わりました。

【東急文化会館:2003年】
 かつて渋谷で映画といえば、渋谷駅東口にあったこのビル。広大なバスターミナルの前に掲げられた大きな映画の看板は、渋谷の街の名物でした。同ビルには、映画館の『パンテオン』『渋谷東急』『東急名画座』のほか、『五島プラネタリウム』もあり、思い出がある人も多いのではないでしょうか。跡地には渋谷ヒカリエが2012年にオープンしています。

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