スイーツ界にも春の新作が続々と登場する時期が到来し、心躍らせる人も多いだろう。最近は“スイーツ男子”も珍しくないとはいえ、甘いものといえば、その主役は「女性」という固定観念もまだまだ根強い。しかし、そんな風潮に物申したい人たちがいる。
30代の女性会社員・Aさんもその一人で、「女性はスイーツ好き」と決めつけられることによる“スイハラ”(スイーツ・ハラスメント)に悩んでいるという。
「私は基本的に、いわゆる“甘いもの”が好きではありません。だから、“女性であればスイーツがみんな好き”という先入観にずっと違和感がありました。女性だってスイーツに興味がない人はいますし、もちろん逆に男性でスイーツが好きな人もいます」。
Aさんがまず疑問視するのは、レディースセットをはじめ、居酒屋などにデザートが用意されているのは“女性だけ”というケースがよくあること。Aさんは、「私はスイーツよりコーヒーを付けてくれた方がいいと思うし、男性だってスイーツをもらっていい。問答無用でつけるのではなく、食べたい人が選べるようにしてほしい」と苦言を呈する。だが、もっと厄介な存在だというのが、何気ない人々の言動だという。Aさんは続ける。
「男性からは『女性でお菓子が嫌いなんて珍しいね」と言われたり、『女にはスイーツ買っとけばいいんだよ』と同僚が話しているのも耳にしました。女性からも、『甘いものを好きじゃないなんて、人生半分損しているよ?』『これはそんなに甘くないから食べられると思うよ』なんて言われることが多くて嫌になります。甘さの問題というか、そもそもスイーツに興味がないというのに……」