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株主優待の大定番「オリックス」の人気の秘密 留意すべき点は?

オリックスの株主優待が定番化しているワケは?(HPより)

 株主優待に興味を持って株式投資を始めたという人は多いだろう。数ある優待銘柄の中には、初心者からベテランまで広く愛される定番銘柄がいくつかある。3月に権利確定を迎える銘柄は多いが、その中でも高い人気を誇っている銘柄のひとつがオリックス(8591)だ。

 同社の優待では、20~30ほどの品物から選べるカタログギフトに加え、同社のグループ企業などの各種サービスを割引で受けられる株主カードが贈られる。さらに、3年以上継続保有すればカタログギフトの内容がランクアップされる。

 優待だけでなく、配当も魅力的だ。同社は10期連続の増配を見込んでおり、2019年3月期の予想配当利回りは4.7%。それでも配当性向(純利益に占める配当の割合)は30%とさほど無理のない水準で、来期以降の増配余地もありそうだ。業績も本業のリースにとどまらない多角経営で成長しており、連続最高益を見込むなど絶好調だ。

 比較的安心して長期保有ができるうえ、魅力的な株主優待と配当利回り。これらがわずか16万円程度の投資で得られるとあって、同社株は個人投資家に大人気だ。SBI証券が公表しているNISA口座の保有残高ランキングでも常に上位に入っており、特に名義人が18歳になるまで換金できない「ジュニアNISA」口座での人気が高い。これは、長期保有を前提とする投資家や、家族で保有して優待を複数獲得しているホルダーが多いことがうかがえる。優待投資家にとっては、「一家に一台」ならぬ「1口座に100株」持っておきたい定番銘柄と言っても過言ではないのだ。

 人気の高いカタログギフト優待は、同社の取引先が取り扱う商品を集めたオリジナルカタログだ。2018年度は3年未満株主用に33種類、3年以上株主用に20種類とバラエティ豊かな選択肢が用意された。肉や米、海産物やワインといった定番から、菓子、コーヒー、地ビールなどがある。野球観戦や同社のゴルフ場で使える利用券もあり、こちらは3年未満株主には5000円分、3年以上株主には1万円分だ。

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