中でも増加傾向にあるのはキャッシュカード手交型だ。
「たとえば『あなたのキャッシュカードが不正に使われています』と警察官や全国銀行協会職員を装って電話をかけ、カードと暗証番号を用意させた上、訪問して隙を見て窃取する犯罪が多発しています。
また『元号改正に伴ってカード情報の変更手続きが必要です』などと書かれた文書と、変更手続き申込書と返信用封筒が入った郵便が届いて『金融機関名、口座番号、暗証番号などを記入して○日以内にご返送ください』などとして、こちらから返信させる手口も報告されています。アプローチ方法も、電話だけでなく郵便、はがき、メールなど実にさまざまです。
今年5月1日の元号改正、来年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博など、全国民の関心事がキーワードに使われる可能性があるので要注意です」
ほかにも、「還付金」「儲かります」「出会い系料金未払い」「老人ホーム入居権利」といったキーワードにも要注意だ。
最近では子や孫を装って電話をかけ、高齢者宅にまとまった現金があることを聞き出した数日後に、強盗に入る“アポ電強盗”という新手の犯罪も話題になった。
※女性セブン2019年3月21日号