面識のない不特定者に対し、電話などで預貯金口座への振り込み、その他の方法で現金などを騙し取る「特殊詐欺」。警察庁の発表によると、昨年、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の認知件数は1万6493件、被害額356.8億円と高水準を推移。東京都の認知件数(3913件)は過去最悪だった。手口も日々多様化している特殊詐欺に対し、高齢者は圧倒的に弱者だ。
現金の受け取り方も日々多様に巧妙化している。家族が知っておくべき現金詐取の手口には、以下のようなものがある。
【現金詐取の“あの手この手”】
■振り込み型
携帯電話などでATMに誘導。言葉巧みに振り込み操作をさせる。
■現金手交型
自宅に取りに来る。遠方から老親に持参させる“上京詐欺”という手口も横行。
■キャッシュカード手交型
キャッシュカードと暗証番号を聞き出して窃取。生体認証カードにしておくとよい。
■現金送付型
宅配便で現金を送るように指示がくる。
■電子マネー型
電子マネーを購入させて、暗証番号を聞き出す。
■収納代行利用型
犯人から指示された番号をコンビニ内の端末やレジで伝えて支払う架空請求に多い手口。