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特殊詐欺に騙された高齢者は深く傷つく 家族ができることは?

誰も自分が騙されるはずはないと思っているが…(イメージ)

誰も自分が騙されるはずはないと思っているが…(イメージ)

「おばあちゃん、オレオレ」と孫や息子を装って電話をかけ、言葉巧みに現金を騙しとる“オレオレ詐欺”。警察庁の調べでは、オレオレ詐欺被害者の約3割が、金融機関で“詐欺ではないか”と声を掛けられても振り込んでしまうという実態が明らかになっている。有効な対策は何だろう。防犯アナリストの桜井礼子さんが語る。

「“振り込め詐欺と間違われないように”銀行員への言い訳まで指示する手口もあります。犯人の目的はズバリ現金。そして警察、自治体、金融機関などから電話や郵便、メールで、キャッシュカード、暗証番号などの提出、提示を求めることはありません。また言うまでもなく“おいしい儲け話”はありません。

 つまり対策はシンプル。どんな手段でも向こうからアプローチしてきて“お金の話”が出たら即、シャットアウト。話を聞いたり返信したりするのは絶対にNGです。それでも家族の窮状をちらつかせたり難しい法律用語で脅かしたり、“今すぐ”“今日まで”“〇日以内に”などと急かしたり、あの手この手で高齢者の不安や欲をあおってきます。犯人と老親をできるだけ接触させないことが肝要なのです」(桜井さん・以下同)

 電話の場合は留守番電話を設定しておき、相手を確かめてからかけ直すといった方法を警察庁などもすすめている。

「最近は特殊詐欺の手口を研究し、防犯対策機能を備えた電話機もとても優秀です。子世代が親身に考え、防犯ツールを導入することで、高齢の親御さんの防犯意識を高めることにもつながります。

 また郵便やメールで“法的手続きを止めるため、ここへ至急連絡を”などと返信を促す文書が届いたら、文書やメールをそのまま持って近くの警察署へ。警察相談専用電話♯9110でも相談できます」

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