犯罪に巻き込まれた高齢者のショックは大きい
高齢者の防犯を考えるとき、もう1つ重要なことがある。
「オレオレ詐欺の被害者の約78%は“自分は騙されない”と思い、さらに約75%は怪しい電話を誰にも相談できずにいたという調査があります。騙されやすい高齢者の特徴はまじめで情に厚く、人の話を親身に聞くやさしい人です。
世間でこれだけ騒がれている詐欺に遭遇し、運悪く騙されてしまった高齢者は、社会で働く子世代が思う以上に深く傷つきます。悔やみ自殺してしまった事例もあるのです。普段から、特殊詐欺などの犯罪について話題にして注意を促しつつ、親御さんに“自分たちはいつも味方だよ”と伝え、相談できる環境をつくってあげてほしいのです。たとえ離れて暮らしていても気持ちが一丸となることで、犯罪回避につながります。防犯は“愛”なのです」
※女性セブン2019年3月21日号