警察庁の発表によると、昨年、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の認知件数は1万6493件、被害額356.8億円と高水準を推移。東京都の認知件数(3913件)は過去最悪だった。手口も日々多様化している特殊詐欺に対し、高齢者は圧倒的に弱者だ。総じて高齢者の防犯意識は低いということを認識し、子世代が防犯の先導をすることが必要だろう。
たとえば電話の場合は留守番電話を設定しておき、相手を確かめてからかけ直すといった方法を警察庁などもすすめている。防犯アナリストの桜井礼子さんが語る。
「最近は特殊詐欺の手口を研究し、防犯対策機能を備えた電話機もとても優秀です。子世代が親身に考え、防犯ツールを導入することで、高齢の親御さんの防犯意識を高めることにもつながります」
そこで、防犯・迷惑電話対策として老親に贈りたい電話機&装置を紹介しよう(商品価格はすべて税込み、※はオープン価格のため実勢価格〈編集部調べ〉を表示)。
相手に通話録音を警告できる電話機
呼出音が鳴る前に相手に通話録音する旨のメッセージを自動で流し、4件まで録音可能。子機にも着信お知らせLEDを搭載。「VL-GD56DL-N(ピンクゴールド)」1万6070円※/パナソニック
“知り合い専用”機能で安心の電話機
登録した相手以外からの着信音を鳴らさない“知り合い専用”にできる。お断りメッセージを流して自動で電話を切れる機能も。「TFSA36S(BR)」1万1664円※/オンキョー&パイオニア