2019年の日本株に影響を与える、国内の大きなイベントが3つ控えている。それらがどう株価に影響を与えるのか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、自身の見解を述べる。
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今年の日経平均株価を占う上でファンダメンタルズ的に重要な3つの要素があります。それが、【1】新天皇即位、【2】消費税増税、【3】参議院選挙です。以下、順番に説明していきましょう。
【1】新天皇即位
まず「新天皇即位」に関してですが、歴史を振り返るととてもよくわかります。昭和から平成に変わったのは1989年1月です。その年の1月4日の日経平均株価は3万272円でしたが、年末の1989年12月29日には3万8591円と、8000円以上の上昇を見せています。新天皇が即位した年に日本の景気が悪化するということはあってはならないと言わんばかりの上昇を見せてバブルの最高値をつけました。
「新天皇即位と株価がどう関係あるのか?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、イベントやお祝い事、国の節目というのは景気だけでは語れないこともあるため頭に入れておくといいと思います。
【2】消費税増税
2019年10月に消費税増税が実施される予定ですが、現状、株価が大きく落ち込んだ場合に、「本当に実施されるのか?」ということが疑問視されています。
その一方で、日銀のETF(上場投資信託)の購入が緩和策の一環として行われていますが、その金額は年間6兆円行なっており、先ほど説明した新天皇の即位等を踏まえると、政府や日銀はなんとしても株価の大幅下落を止めに入り、何かしらの下支え策を取ってくると推測できます。