洋服や音楽に流行があれば、食べ物にも流行があるのは当たり前。平成の30年間には、いろいろな食べ物・飲み物が流行りました。ライターの金子則男氏が平成初期(1989~1995年)に流行した食べ物・飲み物を振り返ります。
【イタ飯:1989年】
狂乱のバブル時代、料理にも贅沢するようになった日本人の嗜好にぴったりだったのがイタリア料理。高級料理の代名詞のフランス料理は、テーブルマナーやワインのうんちくなど、何かとハードルが高い印象がありますが、スパゲッティやピザがあるイタリア料理=イタ飯は断然とっつきやすく、普及しました。
【ティラミス:1990年】
そんなイタ飯ブームと前後して流行したのが、甘いケーキの「ティラミス」。チーズとスポンジケーキ、カスタードソースなどを重ね、表面にチョコやココアの粉末をかけたティラミスは、イタ飯の〆として、これまた爆発的に流行しました。
【鉄骨飲料:1990年】
こちらは、鷲尾いさ子がお風呂で歌いながら踊るCMを覚えている人も多いのではないでしょうか。サントリーの商品で、キャッチコピーは「いずれ血となる。骨となる。」というもの。名前の由来は、鉄分やカルシウムが含まれていたからです。
【チーズ蒸しパン:1990年】
1990年代、突如発生したブーム食品がこちら。もともとは北海道を拠点とする製パン会社の「チーズ蒸しパン」が美味しいと評判になって一気に全国区になり、その後、いくつもの会社が参入。一時はスーパーやコンビニに何種類ものチーズ蒸しパンが並んでいました。