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会ったこともないのに… ネットの「いきなりタメ語」に戸惑う人々

 一方で、タメ口を一つの“バロメーター”として、危機回避にうまく活用している女性もいるようだ。マッチングアプリをよく利用するという、アパレル業界で働く20代のBさんの話。

「『こんにちは! 〇〇っていいます。会社員です。そっちは何してんの? 趣味も教えてよ』など、なぜか最後のほうだけ突然タメ語になっているメッセージを送ってくる人が結構います。先日初めて会った人も、話している時は別に普通に“です・ます”調だったのに、LINE上ではいきなりタメ語になっていて、その馴れ馴れしさにびっくり。年上の人に多い気がしますが、一気に距離感を詰め過ぎです」

 いきなりタメ語を使われても、「やめて」とは言えないというBさん。すると相手はそれをいいことに、タメ語&“上から視線”をエスカレートさせてくる。例えば、以下のようなやりとりだ。

Bさん「そうですねー。趣味はマンガを読むとかですかね」
相手「へぇ。たまには友達と外出ろよー」
Bさん「……普通に出てますけど」
相手「そーなん?外泊もアリ?」
Bさん「ないですね」

 Bさんは、「まだお互いにどういう人間かわからないうちから外泊をぶっこんでくる精神も日本語力もすごい」と呆れた様子で笑うが、こういったメッセージは、「むしろ、ありがたい」のだという。

「見ず知らずの相手にタメ語を使うというのは、常識がなく、社会人力として疑問が残ります。マウントを取りたがるのは“抑えつける”タイプなのかなと思ってしまいます。ある意味でそういう傾向を自分からアピールしてくれるのは、“ふるい”にかける目安としてありがたいんです」(Bさん)

 オンライン上でのコミュニケーションとはいえ、人と関わるからには最低限の礼儀が必要。相手によっては警戒されても仕方ないのかもしれない。

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