孫だけではなく、親や家族の介護にも影響はある。介護アドバイザーの横井孝治氏が指摘する。
「介護施設は通常運転に近い業務でしょうが、通所サービスや一部の訪問サービスは、休みが多くなる可能性がある。中でもデイサービスは日曜祝日休みのところが多い。在宅介護が行なわれなければ、炊事や掃除、入浴、排泄など様々な支援がストップしてしまいます」
民間の代替サービスにする手もあるが……。
「初めて利用するサービスに切り替えると要介護者が落ち着けないこともあるため、できれば連休前にショートステイで試しておいたほうがよいでしょう。連休中の介護サービスについては事前にケアマネージャーや地域包括センターで相談し、早めに対処法を考えておくべきです」(横井氏)
自分自身のちょっとした息抜きも、連休中はお預けになる可能性がある。
「リタイア世代が集まる市民センターや区民センター、体育館などは公共施設だから連休中は閉館の可能性が高い。自治体が主催するカルチャー講座も休講となりがちです」(同前)
そんな行き場のなくなった人にとってオアシスとなりそうなのは、図書館だ。公立図書館は、10連休中も通常の日曜・祝日の時間で開館するところが多いため、連休中の暇つぶしにはちょうどよいかもしれない。
※週刊ポスト2019年3月29日号