業種別で時価総額下位に目立つのが、地方銀行だ。現在、東証一部には83行(グループ含む)の地銀、第二地銀が上場するが、時価総額500億円未満が30行以上で、4割が“降格危機”にある。株式アナリストの植木靖男氏の指摘だ。
「何十年も前に東証一部に上場し、その座に安穏として成長戦略を怠っている企業は少なくありません。時価総額も低く、売買の6割を占める外国人投資家などからは魅力がない企業と捉えられている。その代表例が地銀です。東証としては市場再編を機に、そうした企業に最上位の市場から“退場”してもらいたいのが本音でしょう」
※週刊ポスト2019年4月5日号