新入社員が街中にあふれるこの時期、社会人なら誰しもが通る道だけに、その姿を自分と重ね合わせる人も少なくないだろう。そんな社会人の先輩たちに、新入社員として知っていてほしい会社員の実態や心得を聞いてみた。
先輩の「なんでも聞いて」は要注意
右も左もわからない新入社員にとって、「先輩の言葉」というのは良くも悪くも、その後の会社員人生に大きな影響をもたらすが、金融関連企業に勤める社会人2年目の男性・Aさんは、先輩の言うことは「参考程度」にするのがよいとアドバイスする。
「先輩社員から『同期って一生仲間だから』『何でも聞いてよ』というようなことを言われると思いますが、この2つを鵜呑みにするのは危険。同期と仲良くするのは良いのですが、同期のカルチャーに染まるのではなく、配属先のカルチャーに従うことが鉄則。また、“何でも”はあくまで建前であって、本気にし過ぎてはダメ。そういうことを言う人に限って、いきなり聞くと『考えろ』『自分で調べろ』などと怒ることも多いので、“調べたけどわからなかったので”と前置きをするなど、“何故自分がその質問をしているのか”を説明するようにすると良いと思います」
またAさんは、自身が“社会人デビュー”に失敗した経験から、無理して「陽キャ」(陽気な性格やリア充な人)を装うこともやめた方がいいと言う。
「高校や大学デビューに失敗したからといって、今度こそ社会人デビューで『陽キャ』になろうと、慣れないことをするのはやめましょう。もれなく黒歴史になります。同期のLINEのグループやSNS、社内などでの痛いリア充アピールは、だんだん疲れてくるうえに、『あいつ昔はチャラかったんだぜ』みたいに、いつか命取りになります」