この春、全国各地の駅が人気キャラクターとコラボするなど、リニューアルラッシュだ。まるで“テーマパーク”のような駅が増え、駅そのものが旅の目的地へと進化している。鉄道ファンやキャラクター好きにはたまらない駅やラッピング電車を紹介しよう。
まずは、京成電鉄・押上線の四ツ木駅(東京都)。同駅界隈は『キャプテン翼』の作者である漫画家・高橋陽一さんの出身地。今年3月に完了した大規模リニューアルで、駅構内には、大空翼、岬太郎、日向小次郎など憧れのヒーローが大集合! 駅入口では、漫画の名シーン“ツインシュート”の階段が乗客を迎え、天井では翼くんがオーバーヘッドキックを鮮やかに決める! ホームで流れるメロディーはテーマ曲『燃えてヒーロー』。思わず走り出したくなるが「駆け込み乗車はおやめください!」。
3月4日に行われたオープニングセレモニーには、漫画家の高橋陽一さんやキャプ翼ファンであるヴィッセル神戸のイニエスタ選手も登場。駅には翼くんとイニエスタ選手の等身大の像も置かれている。
続いては、西武鉄道・池袋線の飯能駅(埼玉県飯能市)。3月にオープンした『ムーミンバレーパーク』の最寄駅もムーミン発祥の地であるフィンランド風にお色直し。地元の杉『西川材』を使った3つのホームは、春に生い茂る葦、夏の樹木、冬の粉雪を表現。木材のぬくもりで心が穏やかになること請け合いだ。