4月1日午前11時半過ぎ、新元号「令和」が発表された。新たな時代が始まるという高揚感の一方で、ついに「平成」が終わるという実感も強まった。さらに、戦後初の「10連休」も重なり、日本中がすでにお祭りムードだ。
しかし、祝賀ムードに羽目の外しすぎは禁物。去る平成には冷静な対応も不可欠だ。私たちの身の回りを見渡してみると、「令和」が来るまでにやっておきたいこと、注意すべき重要事項がある。
10連休に最も注目しているのはマネー業界だろう。株式アナリストの鈴木一之さんはその理由をこう語る。
「海外の株式市場は普段通りに動いているのに、先進国で日本だけが休んでいるという状況になります。この間にもし欧米で株価の大暴落が起こっても、対応ができず、売りたくても売れない状況に。そのため、投資家は休み前に売っておこうという人が多い。もし時価300万円分の株を持っているなら、そのうち100万円分だけ現金化して、連休明けに改めて買い直そうというわけです」
つまり、連休前に売りが増え、株価が下がると予想される。高く売り抜けたいなら、新元号が発表されて、しばらくお祭りムードで株価が上がる時期のうちがいいという指摘もある。金融ジャーナリストの浪川攻さんが補足する。
「連休前後は売りと買いが交錯して、株式市場が活発になるでしょう。投資は安い時に買うのが基本ですから、株価が下がりやすい連休直前か、休み明けの市場再開直後が狙い目になりそうです。ただし、休み明けの初日のうちに一気に上昇する可能性もあるので、買い時を逃さないように注意して」