キャリア

先輩社会人に学ぶ「仕事を辞めたくなった時」の振る舞い方

まだ辞めない?もう辞める?

まだ辞めない?もう辞める?

 例年、新卒で入社した会社をすぐに辞めてしまう早期離職が話題になる。“逃げるのも大事”という意見がある一方で、せっかく入社できた会社を辞めてしまうのはもったいないという声もある。実際に仕事を辞めたくなったことがある社会人たちは、どう対処してきたのだろうか。

 リーマン・ショック後の就職氷河期に新卒入社した企業で、いきなり“放置プレイ”を受けたという30代のAさん(男性)。先輩社員たちが新人教育にかまっている暇がないほど忙しかったせいか、「何か仕事をさせてほしい」と訴えても、資料修正か掃除くらいで、OJTの営業同行もない状態に苦しんだ。まずはそんな新人時代の経験から、「自分からとことん動いてみる」ことが大切だと話す。

「入社直後から“窓際族”で、何のためにこの会社に入ったのだろう、と思いました。一日中、PCの前で仕事をしているふりをしている時もありました。自分の課の上司は何もさせてくれなかったので、別の課に行って仕事をさせて欲しいと直談判。他の社員が嫌がるテレアポを一日中こなし、アポを取って強制的に営業同行せざるを得ない状態に持っていきました。自分から行動しないと現状は何も変わらないことを学びました」

 手柄を横取りされる時もあったが、Aさんは営業成績を着実に積み重ね、どうにか4年間勤めて転職したという。後のキャリアを考えると、「あのとき踏ん張ってよかった」と振り返る。

「踏ん張るべき時と、踏ん張ってはいけない時の見極めは難しいと思います。自分が目指すキャリアが今の延長線上にある場合は、あと1日だけ、1週間だけ、1か月だけという風に自分をだましだまし頑張ってみるのもいいと思います」(Aさん)

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