「そのようなことを併せて考えると、連休中に気を揉みながら持ち続けるより、休みに入る前に手仕舞いしてリスクを回避するほうが精神衛生上も望ましいでしょう」(西堀氏)
カブ知恵代表の藤井英敏氏も「連休前に売ったほうがいい」とみている。
「普段であれば、円高などの外部要因で保有する株が急落した場合も、その株を売却したり、逆に円高に強い内需株を買い増したりするなど、ヘッジをかけることができるが、10連休だと何も手が打てない。そんな状況の時は“キャッシュ・イズ・キング”で、投資先から資金を引き揚げて現金化しておくのがセオリーです。“GW明けに大きく上がるかもしれないから、連休前に買い増そう”などと考えないほうがいいでしょう。
連休明けの5月10日頃が3月期決算企業の決算発表のピークになるので、買うのはその判断材料を見てからで構いません。この10連休は儲けようという色気を出さずに、リスク回避に主眼を置くのが賢明だと思います」
※週刊ポスト2019年4月19日号