みんなが”好きなもの”で乾杯できればいい
20代の男性・Bさんは、新卒で入社した会社で、先輩社員が参加者に確認することなく「人数分ビールで」と注文したことに衝撃を受けた。
「大学では、文化系のサークルに所属しており、あまり上下関係がありませんでした。そのため、本人の意志や体調などお構いなしに、ビールを飲むことが嗜みとされていることに驚きました」(Bさん)
自身は、もっぱらハイボールで乾杯することが多い。
「ビールだと、ちびちび飲めないうえ、正直途中で飽きちゃうんです。ハイボールなら、ウーロン茶、緑茶、カルピス、梅酒などと様々な飲料で割ることが出来るのがいいし、ゆっくり飲める」
20代の女性・Cさんは、会社などの飲み会では、やはり最初はビールで乾杯するが、「本意ではない」と語る。
「ビール以外のものを頼むと、それだけが遅れてくることが多いので、申し訳なくて、合わせるようにしちゃっています。でも正直、特に冬場であれば、温かいお茶を頼みたい時もある。飲み会でも、“全員揃うまで待って”乾杯という風習をなくして、各々が好きなもので随時乾杯できるようになればいいなあと思います」
お酒はあくまでも宴席を盛る上げるためのもの。同調圧力や慣習に縛られずに楽しみたいという若者は多いのかもしれない。