投資情報会社・フィスコが、株式市場の4月15日~4月19日の動きを振り返りつつ、4月22日~4月26日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は上昇して昨年12月4日以来となる22000円台を回復した。週間ベースでは3週連続高となった。12日の米国市場で動画配信サービスを発表したウォルト・ディズニーなどが買われNYダウが269ドル高となった流れを受け、15日の日経平均は寄り付きで節目となる22000円台を回復した。TOPIX(東証株価指数)も6営業日ぶりに大幅反発し、3月4日終値ベースの年初来高値1627.59ポイントを更新した。週明け15日のNYダウは利益確定売りが先行して反落したものの、16日の日経平均は小幅上昇した。15日から始まった日米貿易交渉などが手控え要因として働きこう着感の強い相場展開となったが、NTTドコモ<9437>が携帯電話の通信料金引き下げを発表したことで、アク抜け感が広がり通信大手がそろって買われたことが日経平均上昇に寄与した。
NYダウの反発を受けた17日の日経平均は今年最長の5日続伸となった。日米貿易交渉の初会合が厳しい内容とならなかったことが安心感につながったほか、中国の主要経済指標が発表され、景気減速への懸念が和らいだことで買いが先行し、日経平均は3日連続で年初来高値を更新した。18日の日経平均は6日営業ぶりに反落した。米半導体SOX指数の過去最高値更新が続くなか朝方は買いが先行する場面があったものの、NYダウが反落したことに加えて、前日までの上昇もあって利益確定売りが優勢となった。3月小売売上高が予想を上振れ、週間新規失業保険申請件数も予想より減少したことを好感した18日のNYダウは110ドル高と急反発、終値としては昨年10月4日以来の高値となった。
この流れを受けた19日の日経平均も反発した。この日で11連騰となったファーストリテイリング<9983>が指数上昇を牽引し、ハイテク株も堅調に推移した。ただ日経平均は、連騰中の週末とあって買い一巡後は伸び悩んだ。個別では、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を流通させることを、中国の広東省当局が認可したことが材料視された任天堂<7974>が、昨年10月18日以来の一時40000円台に急騰し、関連銘柄にも買いのすそ野が広がった。なお、19日の米国株式相場は、聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場となる。