新年度が始まり、子供の進級・進学を機に、「そろそろパートに出ようかな」と考えている人は多いだろう。そんな主婦に朗報がある。この4月1日、「働き方改革関連法」が施行され、パート労働者の働き方が大きく変わるからだ。
関連法の原則である「同一労働、同一賃金」により、正社員と同じ仕事をしていれば、パートでも同等の待遇になるという。人手不足を背景にパートの需要は高まっており、関連法は、それを見据えた改正。今後、給料や有給休暇などの待遇は改善され、パート主婦にはまたとない追い風が吹いているのだ。
実際、パートの求人件数は増加している。求人サイト「バイトル」を運営するディップの川上由加里さんが話す。
「バイトルでの求人件数は、2015年には約8.8万件だったのが2019年には26.7万件と3倍以上に伸びています。また、以前は週5日勤務のフルタイムの求人が多かったのが、人が集まらないため週3日、1日3時間でもいいと、企業側が条件を緩和する傾向にあります」
パートの有効求人倍率も年々上昇傾向にあり、平均時給もこの2年弱で約40円上がっている。
「特に、介護や外食関連は引く手あまたの状態です。求人件数・平均時給ともに上昇しています」(川上さん)