また、「おかわり自由」を選択すると、黒いお茶碗にごはんがよそわれて出てくる。この「黒いお茶碗」はおかわり自由を注文した証であり、店内の炊飯器の近くには「ごはん(白米)のおかわり自由は黒いお茶碗の方に限ります」との貼り紙あった。
記者が同店に行ったのは、金曜日の夜9時過ぎという時間。決して混雑している時間帯ではなかったが、店内には6組ほどの客が食事をしていた。それぞれのお茶碗の色を確認してみたところ、半数がおかわり自由をオーダーしていた。
ネットでは有料化反対の意見が多数派
ネット上では、おかわり自由の有料化に対して厳しい声が多い。SNSを見ると、
〈やよい軒がおかわり出来なくなったら、、、行かなくなるに決まっている〉
〈やよい軒のご飯すきやから。おかわり有料は試験だけで終わって欲しす〉
〈やよい軒の一部店舗でご飯おかわり有料化っての見てえぇ…ってなってたけど 近所のよく行く店舗が該当店でえぇ…もう行かん…ってなった〉
など、おかわり自由が有料化すれば、やよい軒から足が遠のくだろうという声が多数見受けられる。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。
「『おかわり自由』だからこそやよい軒に行くという人が多いのは、間違いありません。セルフでごはんをよそうということは、店員に気を遣わずおかわりできるということであり、この点を大きな魅力だと捉える人も多かった。つまり、おかわりすることを前提としてやよい軒に行く客からすれば、おかわり自由の有料化は『単なる値上げ』となるわけです。反発する意見が多いのは当然でしょう。
おかわりしない客との不公平をなくすというのであれば、定食メニューはおかわり自由のまま値段は変えず、『おかわりなしなら○円引き』といった形で割引をするといった方法もあったとは思います。あるいは、大盛は無料だけど、おかわり自由は有料、みたいな形もありえるでしょう。やよい軒のメイン客層は『おかわりする派』だと思うので、できるだけその人たちがワリを食わないような方法がベターだったような気はします」