イヤなことをイヤだといえる「自由」を手に入れるために大事なのが「お金」だという。ただ、橘氏はその真意を次のように述べている。
「お金があれば、シャネルの服やスーパーカー、豪邸やプライベートジェットだって買えるでしょう。たしかにそのとおりですが、お金にとらわれない『自由』に比べたら、そんなものになんの価値もありません。
お金がないと頭のなかはお金のことでいっぱいになって、それ以外のことは考えられなくなる。これでは自分も苦しいし、まわりのひとたちも困り果てるに違いありません。こうした状況から脱出するには、お金を手に入れるしかない。
もちろん、人間が一生のあいだに使えるお金には物理的・生理的な限界がありますから、何百億円、何千億円も必要なわけではありません。お金が大事なのは、私たちをお金から自由にしてくれるからです。逆にいえば、それ以上の富にはたいした意味はないと思います」
お金にとらわれない「自由」を手にするために、やはりお金は大事なのである。