小売店が商品の購入やサービスの利用で発行する、ポイントカード。ポイント分で次回以降の買い物が値引き対象になるなど、消費者にはメリットがあるが、キャッシュレス決済も普及するなか、ポイントカードを嫌がる人も増えており、財布からポイントカードが消えてしまった人も少なくないようだ。街の声を聞いてみた。
店員に聞かれる前に「カードは持っていません」と回答
20代の女性会社員・Aさんは、昨年スマートフォン決済対応のものに機種変更して以降、すっかりスマホでの決済が当たり前になった。日々の店頭での支払いだけでなく、電車での通勤もスマホひとつで済ませる。
「スマホ決済ができない店は、基本的に行かないようになりました。もし使えない場合でも、せめてクレジットカードが利用できるお店にしています。ポイントカードが増えるのは嫌ですが、クレジットカードは持ち歩いているし、決済ついでにポイントが貯まるので。飲食店を選ぶ際にも、対応する決済方法は必ず確認します」(Aさん)
スマホ決済が日常になると、それまで使っていた長財布を小さくて軽い三つ折りの財布に替えた。また、さまざまなポイントカードを計20枚ほど持ち歩いていたが、今では一枚も持っていない。コンビニなどの店頭でポイントカードの提示を求められることがわかっている場合、聞かれる前に「カードは持っていません」と言うようにしている。
「最近では私のように、最初からレジで『持っていない』と回答する人も増えているように感じます。店員さんはマニュアル通りの対応をしないといけないので、仕方なく聞いてるんじゃないですかね。そういうポイントカードの提示を求めないだけで、レジの生産性もあがるのではないでしょうか」(Aさん)