「時は金なり」と言われるように、時間を無駄にするのは非常にもったいないことだが、誰しも1度や2度は、変なモノにハマってしまったことがあるはずだ。時間の浪費だとわかっているならやめればいいのに、中毒状態になってしまうとその「沼」からは容易には抜け出せない。皆、どんな沼にハマり、そしてそこから抜け出したのか? その体験談を紹介しよう。
会社員のTさん(40代男性)が大学受験の時に突然ハマってしまったのは「指パッチン」だ。Tさんがいう。
「テレビで俳優がカッコよく指パッチンをしていて『自分もやりたい』と思い、受験勉強をしながら1日中、指を鳴らす練習をしていました。猛練習の甲斐あって、何日か後には『パチン』と良い音を出せるようになったのですが、鳴らし過ぎで、指が痛くて仕方なくなりました。大事な受験なのに、鉛筆がまともに持てなくなってしまい、その影響もあってか、見事に浪人しました」(Tさん)
受験の失敗が指パッチンのせいなのかどうかはわからないが、Tさんは、これだけ酷い経験をしたものの、いまだにパチンパチンと鳴らすのが手癖になってしまっており、依然として沼から抜け出せてはいないようだ。
そんなTさんは後に結婚するが、妻のKさん(30代女性)は、パソコンに入っているトランプゲームの「ソリティア」にハマってしまったそうだ。
「私はパソコンに触れるのが遅く、まともにパソコンを使うようになったのは2010年頃でした。ある時、夫に教えられてソリティアの存在を知ると、一気にハマってしまい、夫が仕事に出かけた後にゲームを始め、気が付いたら夕方になっていたこともありました」(Kさん)
お決まりのコースと言うべきか、その後、同じくパソコンにインストールされているパズルゲーム「マインスイーパー」にもハマってしまったKさん。その後もせっせとハマったり我慢したりを繰り返していたが、子どもができたことで一気に沼から抜け出すことができたという。