盲牌で自分の牌を伏せたままプレイできた
ゲーム関係は中毒性が強いようだ。新聞社で働くYさん(40代男性)は、その昔、ゲームセンターの“落ち物”のパズルゲーム「テトリス」にドハマリしてしまったという。
「もとからゲームセンターは大好きでしたが、中高生の頃に特にハマったのが『テトリス』でした。あっという間に上達し、毎日“カンスト”(「カウンターストップ」の略。それ以上、数字が増えない点までスコアが達すること)までプレイするのが日課になっていました。テトリスはカンストになってもゲームオーバーにならないので、気分次第では2~3時間やっていました。その頃は、夢の中にもテトリスが出てきました」(Yさん)
その後、大学生になるとゲームセンターに通う機会が自然と減り、沼から抜け出したというが、今でも昔と同じテトリスの筐体を見かけると、ついやってしまうことがあるという。
学生ならありがちだが、度を越して麻雀にハマってしまったのは、自営業のIさん(40代男性)だ。
「もう20年以上前、私が大学生の頃ですが、それこそ朝から晩まで、年がら年中、麻雀をやっていました。一番やりこんでいた頃は、盲牌(指の感触だけで何の牌か当てること)が完璧にできたので、自分の牌を伏せたままプレイできましたし、ドラの“赤牌”も盲牌で分かりました。ちなみに全く役に立ちませんが、カレーを食べると、その日のバイトが誰かも一発で分かりました」(Iさん)
自分でも将来が心配だったが、「就職したことで強制的に麻雀どっぷりの生活から離れられた」というIさん。環境の変化こそが「沼」から抜け出す近道なのかもしれない。