住まい・不動産

東京屈指の学生街「高田馬場」 ピッタリな人と絶対向かない人

楽しすぎて、住めば離れられなくなる人も多い?

楽しすぎて、住めば離れられなくなる人も多い?

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「高田馬場」(東京都新宿区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

 * * *
 御茶ノ水、本郷、江古田、明大前など、都内に学生街はいくつもありますが、もっとも“学生街らしい学生街”と言えば高田馬場ではないでしょうか。早稲田大学を始めとして数多くの学校や専門学校があり、常に多くの若者で賑わっています。ただし、学生街と言うと、「学生以外は住みにくい?」と思われがちですが、決してそんなことはありません。

 鉄道はJR山手線、東京メトロ・東西線、西武新宿線の3線。山手線で新宿と池袋にはいずれも2駅ですし、東西線で大手町へも14分ですから、文句の付けようはありません。しかも微妙に行きにくい場所は路線バスがしっかりフォローしており、公共交通機関での移動は満点に近いでしょう。

 対照的に、道路状況はあまり良くありません。明治通り、新目白通り、早稲田通りなど、幹線道路は近くにありますが、交通量は非常に多く、首都高速の入り口にも微妙に距離があります。裏道に入ると、道幅の細い道路が極めて複雑に入り乱れており、混乱すること必至。鉄道が非常に便利ですし、駐車場代も高いので、車の必要性はあまり感じられません。

古本、ラーメン、居酒屋、パチンコ、娯楽には事欠かないが…

 冒頭で、“学生街らしい学生街”と評しましたが、1度訪れれば、その評判が噂に違わぬものであることが分かるでしょう。古本屋街の充実度は、神保町と並んで都内トップクラスですし、ラーメン店は多くの名店が高いレベルでしのぎを削る激戦区。雀荘の密度は日本一でしょう。その他、居酒屋、パチンコ屋、カラオケ店など、アフタースクールを楽しみたい学生にとっては天国のような街です。駅付近には数多くのスーパーがあって、日常の買い物はよりどりみどりの状態ですし、コンビニともなれば、数えきれないほどあります。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。