5月の第2日曜日は「母の日」だが、はたして「母」はどんなことをしてもらったら嬉しいのだろうか。「今まで1回しか母の日にプレゼントをしたことはないけど、そのことを今でも母は覚えてくれている」と語るのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。小学校時代に母の日に贈った唯一のプレゼントと、その後のエピソードについて、中川氏が振り返る。
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最近、仕事で付き合いのある女性・Aさん(40代)からこう言われました。
「私には兄と弟がいるんですが、この2人の妻が、母の日や父の日になると“マウンティング”をしているようなんです……。どっちがいいプレゼントを贈るか、という勝負。正直、ウチの家庭では両親も含めてこうしたお祝いは、誕生日以外はやらない、というルールになっているんですが、いわゆる『嫁』は、そうは言っても何か贈るのが礼儀だろうと考えているようです。父も母も、お礼を言わなくてはならないのが煩わしい様子が見て取れます。いや、もちろん、ありがたいことは間違いないのでしょうが……」
昨今、年賀状も廃止する動きがあったり、クリスマスだって恋人同士はもはやフレンチのフルコースやらシティホテルを予約する必要はない。行事が全体的に下火になっている感じはありますが、私は母の日をめぐって、ひとつの思い出があります。
母の日といえば、カーネーションを送ったり、「肩たたき券」を渡したりとかもあるでしょう。ただ、私の家は幼少の頃より父が単身赴任で姉と私と母の3人家族だったため、母もいろいろと忙しく、あとはけっこうリベラルなスタンスを持った人だったため、「行事」的なものはどうでもいいと考えていました。