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隠すくらいならスキンヘッド 薄毛を堂々と晒す男性たちの心理

隠すくらいならいっそのことスキンヘッドに(Getty Images)

隠すくらいならいっそのことスキンヘッドに(Getty Images)

 ここ数年、トレンディエンジェルやバイきんぐの小峠英二など、「ハゲ」を売りにする芸人の活躍が際立っている。そして今や、「ハゲ」を隠さず前面に出していくのは、芸人だけではないようだ。

 街中を見れば、かつては薄毛をごまかす手段の王道だった、通称“バーコードヘア”も絶滅危惧種。薄毛だとしても、隠さないでそのままか、潔くスキンヘッドというように、男性たちは以前よりも堂々とさえしているように見える。

 その影響からか、男性用かつら市場も打撃を受けている。アデランスは業績不振から2017年に東証1部の上場を廃止。同社の業績は2000年代初頭にピークを迎えて以降低迷が続いている。女性用かつら市場が拡大している一方で、男性用かつら市場は縮小傾向にある。薄毛男性の「バーコードヘア離れ」どころか「かつら離れ」も進む中、彼らはどう対応しているのか、その心理と実情を探ってみよう。

 ウェブデザイナーの40代男性・Aさんは、30代の前半から、薄毛の進行を気にするようになったという。

「最初はとにかく周りの目が気になってしまって、近くで女性が笑っていると、『俺のことかな』と思うほど悩みは深刻でした。とはいえ、バーコードヘアみたいな、ダサいうえにハゲをちゃんと隠せもしない髪型をするのもイヤだったので、とりあえずシャンプーを変えたり、風呂上がりにアロエで頭皮を潤したり、自分にできそうな対策を片っ端からやりました。その後、薄毛が目立ちにくいように金髪にしました。職業がクリエイティブ系だったせいもあって、業界にはもともと髪型は自由な人が多く、幸いでした」

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