テレビ・パソコンは「待て」から「先に買え」へ
2014年の8%への増税時には、テレビ・パソコンが駆け込み需要の反動で増税後に大きく値崩れした。そのため今回は、〈増税後まで待て〉といわれてきたが、先送りの可能性が出てきたとなると、変わってくる。
「今あるテレビやパソコンが古くて使いづらく、早く買い換えたいと考えている人は、あるかどうかがはっきりしない“増税後の値崩れ”を待つのではなく、1年間で値下げされやすい時期を狙うという考え方も有力になってきます。黒物は新製品が出るのは6月頃が多く、型落ちの製品が安くなるのがその前の5月頃。ボーナス商戦になる前の今が狙い目です」(同前)
自動車は、「先に買う」も選択肢に
増税に合わせて自動車取得税(普通車3%)の廃止が決まっていたため、「自動車は増税後まで待つ」が定石だったが、増税延期なら自動車取得税の廃止も先送りされる可能性がある。
「むしろ現在は増税を前にして買い控えが起きています。車種や取り扱うディーラーにもよりますが、売れない時期は交渉次第でシート変更やカーナビなどオプションを無料でつけてくれることもあるから、まずは相談に行ってみるいい機会かもしれません」(同前)
上に政策あれば、下に対策ありだ。
※週刊ポスト2019年5月31日号