結婚式の二次会は、結婚式本編よりも新郎新婦の趣向が出やすいもの。2人を祝う場でありつつも、余興や引き出物に「あまりいい思い出はない」という参加者もいるようだ。そうした声を集めてみた。
商社マンたちが一斉に「ふんどし踊り」
お金を返してほしい……。そんな結婚式二次会に参列した過去を振り返るのは、30代の女性・Aさんだ。Aさんは、大学時代の友人代表として、新婦側で参列した。大手商社に勤務する新郎と、子会社で働く新婦による社内結婚。会場に招待された200名のうち、その大半を占めたのが2人を職場でよく知る同僚たちだ。
二次会は夫婦のなれ初めを紹介したVTRや、友人代表によるスピーチ、ビンゴゲームなどの定番コンテンツが続いた。そしてクライマックスに近づくと、それまで周囲にいた商社マン集団が一斉に消えたことに気づいた。そして司会の合図とともに飛び出したのは、なんとふんどしのみをまとった男性30人。新郎が勤務していた商社には独身寮があり、そこで築いた濃い結束と上下関係は絶対。「ふんどし踊り」は、卒寮生の結婚や祝い事があるごとに、代々披露されてきた宴会芸だったのだ。
同僚たちは大盛り上がりだったが、Aさんはドン引き。
「踊っている本人たちや身内は面白いのかもしれませんが、ただのお下品な内輪ネタ。お祝いの場なのに汚い裸を見せられて、残念な気持ちに。新婦も表向きは楽しんでいましたが、内心はどうだか。ちなみに、2人はほどなくして離婚しました」