7年前、栃木県に転勤になったことをきっかけに生涯初となる単身生活にチャレンジしたが、慣れない生活から体調を崩して半年で実家に舞い戻った。以降、片道2時間半をかけて会社に通う。
「親と同居しているとご飯や身の回りのことは全部やってもらえるし、何より家族だから気を使わなくてすみます。疲れている時はほっといてくれるし、状況をいちいち説明しなくてもわかってもらえることも大きい。親も高齢だからぼくがいると安心だろうし、子供の面倒を見られるのはうれしいんじゃないかな。自分では親孝行をしていると思いますよ」
そう語る岡本さんは60才を目前にして婚活を始めた。
「近い将来、ぼくが天涯孤独の身になることを恐れた両親がしきりにお見合いを勧めるので、スマホで結婚相手を探しています。ただし、今さら親を残して所帯を持つことはできないので、両親との同居が条件。恋愛は面倒だけどさすがに孤独死は嫌。結婚した方がいいかなって」(岡本さん)
現状、岡本さんの望む条件に合う女性は、現れていない。
※女性セブン2019年6月6日号