そしてポンド円に関しては、「いったんある程度下押しの水準は達成した」と見ています。ボンド円のフィボナッチリトレースメント(テク二カル分析の値幅観測法)は、ドル円が1円動くのに対し2~3円と派手に動きますが、これは相場法則に従っての動きであり、現在は安値から高値までの値幅17円の「61.8%」水準の価格で止まっています。
もちろん、ここで下落が止まらなかった場合でも、10円程度の値幅には耐えられるような資金管理を行うことが大切です。
また、ポンド円のポイントは長期線です。
チャートでは月足の長期線が現在 147円辺りで推移しています。下げ止まった可能性を指摘しましたが、どうしてもこの長期線が上にある以上、何かしらの理由で 147円まで上昇したとしても、一旦は頭を抑えられる可能性が高いと考えられます。
そのため、窓埋めにきちんと入る動き方としては、ローソク足がこの長期線よりも上に位置するようになり緩やかなゴールデンクロスを形成した後、あらためて上昇方向へ推移するのではないかと考えています。急いでロングポジションを取るイメージではなく、徹底したリスク管理を行いながら中長期的な視野でポンド円に臨むべきでしょう。
リスク管理を徹底するうえで、目安となるポジション量についてお伝えします。ポンド円はどうしても必要証拠金額が大きいため、100万円の証拠金であれば2ポジ程度だと余裕ができるでしょう。
例えば140円で買いポジションを1ポジ保有し、その後、もし仮に130円付近まで下落するようなことがあった場合は、10万円程度の評価損失が出てしまいますが、証拠金維持率からすると全く問題なく、むしろコストのいいところで買いポジションを積み増すことができます。