一方で、先進的な取り組みが多い傾向にあるIT企業の中にも、朝礼を重視し、フレックス制度を導入していない企業もある。そんな会社で営業職として働く20代男性会社員・Cさんは、朝礼を行う意義はあると考えている。
「ウチは社長がバリバリの営業出身で、 “ワンフロアでみんなで顔を合わせて共有することが大事”と朝礼を重視しています。全社朝礼でビジネスの大きな進捗を確認してから、その後の部署ごとの個別の朝礼に移行するので、非常にスムーズです。そこで新規提案などを先輩と共有して、その場でアドバイスももらえる。メールよりも口頭の方がわかりやすい。それに全社での朝礼は一体感があって私は好きですよ。士気が上がる感じがしていいです」(Cさん)
ただCさんは、そうした考えの社員は少数派だということも認識している。
「営業職なら同じような考えの人もいるかもしれませんが、夜遅くまで残っていることが多いWebディレクターやエンジニアの人には不評。特に女性社員で嫌がっている人は多いと思いますよ。現に体調不良などで遅刻や早退する人も少なくないです」
対面で朝礼をするメリットがある一方で、そのあり方も見直される時期にきているのかもしれない。