6月4日から交流戦に突入するプロ野球。通常、ペナントレースの半分は相手チームの主催試合のため、地方へ行く遠征費もばかにならないが、その出費は選手個人が負うわけではない。
「梅雨の時期に入ると、甲子園や神宮球場など、屋外球場での試合が順延され、予備日に振り分けられる。遠征費はビジター球団の負担となるため、中止になった1試合だけのために予想外の遠征費が増えるので球団にとっては痛い出費となる」(スポーツ紙デスク)
では、1球団の「年間移動費」はいくらなのか?
「選手に加え、監督・コーチや球団スタッフなど、総勢50人が70試合程度を遠征します。交通費が往復3万円、1日の宿泊と食費が3万円で計算しても、1人年間で300万円、50人だとざっと1億5000万円になる」(セ球団関係者)
ちなみに、阪神タイガース元球団社長の野崎勝義氏によれば、「セ球団は交流戦期間中、地方が多いパ球団の本拠地に遠征するため、旅費が高くなる」という。
※週刊ポスト2019年6月7日号